CBID国際シンポジウム
何から始める?変化を起こすつながりづくり
〜アジア発、地域共生社会実現へのヒント〜

日時:2021年11月6日(土)13:30~16:00
会場:リモート開催(Zoom Webinar)
主催:公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
後援:大阪府民共済生活協同組合・埼玉県民共済生活協同組合
参加費:1,000円

新型コロナウイルスの感染拡大により地域社会での人々のつながりはますます希薄になっています。誰かとつながり、話を聞いてもらえたら、地域での暮らしが誰にとっても未来を考えられるものに変わるかもしれません。誰もが他の人のためにできることに気づき、行動につなげる人が増えれば地域社会が変わることにつながるのではないでしょうか。そのためには何から始めたらいいのでしょう。コロナ禍の今だからこそ、変化を起こすつながりづくりのヒントを日本とアジアの事例から見つけてみませんか。そのような思いを込めて本シンポジウムを開催します。シンポジウム終了後も参加者、講師の皆さんとつながりをもてるしくみを検討しますのでぜひご参加ください。

お申し込み・詳細ページ(外部リンク)

報告者

花戸貴司さん(医師、滋賀県東近江市)
へき地診療所に勤務する傍ら、医療・介護の専門職だけではなく様々な地域住民が参加し支えあう「チーム永源寺」を主宰。

La-Ong Maneetermさん、ソムチャイ・ランシップさん(タイ北東部「希望の家」財団)
貧しい人と孤児のための入所ホームだった「希望の家」を閉じ、地域で取り残されている障害のある子どもたちを住民とともに支援する活動に転換。

Do Thi Huyenさん(ベトナム・ハノイ障害者協会「DPハノイ」副代表)
ハノイにおいて障害者のためのジムを運営。障害者だけでなく、地域に開いたジムを目指し、行政等からの支援も受けている。

コメンテーターには、CBR/CBIDの専門家である、ソムチャイ・ランシップさん(タイ)をお迎えします。インクルーシブな社会の構築には住民同士が持てる力を出し合い、連携することが欠かせません。解決すべき課題に対して困難を抱える人も含む住民が力を出し合うことで変化し、地域社会に変革をもたらした事例から見えてきたことを、CBID*の視点から話し合いたいと思います。CBIDの視点とは、個人の変化と地域社会の変革の両方の実現を目指すことです。

* CBID: Community-based Inclusive Development 地域に根ざしたインクルーシブ開発
WHOが提唱し世界で取り組まれてきたCBIDは、障害者を含む困難を抱える個人の地域社会へのインクルージョンのため、個人が社会に貢献し周囲との関係性に変化をもたらすことを目指しており、地域の変革を引き起こすことがはじめから組み込まれています。人が人とかかわることは多様な資源につながること、そこから課題解決を目指す取り組みが生まれ、そして一つの課題から別の取り組みへとプロセスが展開されます。

プログラム(敬称略)※プログラムの内容や講演の順番は変更になる可能性があります。

13:30-13:32 主催者挨拶 松井亮輔(日本障害者リハビリテーション協会副会長)

13:32-13:40 趣旨説明「地域でのつながりづくりでCBIDに期待すること」
        上野悦子 日本障害者リハビリテーション協会
 
13:40-14:40 ①花戸貴司さん、東近江市永源寺診療所所長

        医療・介護資源の少ないへき地において、地域の人たちとともにささえあい、
        自分たちの暮らしと健康を守る活動をどのように展開してきたかについて
        お話いただきます。

        ②La-Ong maneetermさん、ソムチャイ・ランシップさん
        「希望の家」財団(タイ東北部)

        貧しい人と孤児のためのホームを運営していた「希望の家」が事業評価後、
        ホームを閉じて地域でニーズのある障害のある子どものための支援活動を開始した
        経緯についてお話いただきます。

        ③ Do Thi Huyenさん、ハノイ障害者協会副代表(ベトナム)

        障害者のために設立されたスポーツジムが、家族、地域の女性や若者など地域に
        開かれていき、それが障害についての地域住民の理解促進につながっていった
        過程についてお話しいただきます。

14:40-15:20 ディスカッション
        ファシリテーター:林かぐみさん(アジア保健研修所(AHI)事務局長)
                 中村信太郎さん(国際協力機構(JICA)社会保障専門員)
15:20-15:25 休憩

15:25-15:45 講演およびディスカッションへのコメント
        ソムチャイ・ランシップさん(アジア太平洋障害者センター(APCD)元事務局長)

15:45-15:50 まとめ 君島淳二(日本障害者リハビリテーション協会常務理事)

15:50-16:00 開発中の研修プログラムの紹介
        鈴木直也さん(NPO法人起業支援ネット副代表理事)

16:00     閉会 君島淳二

16:00-16:30 質問受付・交流タイム

総合司会:松崎良美さん(東洋大学助教)
ITサポートチームリーダー:奥井利幸さん、野毛坂グローカル代表理事

本シンポジウムにご参加いただきたいのは次のような方々です。
地域共生の活動に携わり、新しい取り組みも知りたい方、住民の変化と地域社会の変革のつながりを知りたい方
住民が変わるきっかけを知りたい方など、地域社会に関心のある方ならどなたでも
具体的には、地域共生社会の実現に携わる方、コミュニティソーシャルワーカー、ケアマネジャー、障害のある人を含む地域づくりに携わる人、社会福祉協議会、民生委員、自治会長、NPOのリーダー、福祉関係者、地域で活動する医療・看護・リハビリテーション従事者、そのほか関心のある方々

【問い合わせ先】
公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会
上野悦子、宮前ユミ 電話 03-5292-7628 Fax 03-5292-7630