見逃し配信をしております。

【趣旨】
当協会では、発達障害児者向けに、児童書、小中学校の教科書、教科書の副読本、障害者白書、大人向けの図書などさまざまなデジタル図書(マルチメディアデイジー図書※)を製作することで、発達障害児者の読書環境の整備に貢献してまいりました。
一方で、専門家、地域の支援者と協力しながら、筋委縮性側索硬化症(ALS)、筋ジストロフィーなど全身性の障害により在宅療養を余儀なくされている方々向けに、マルチメディアデイジー図書製作講習を実施しております。健康に配慮した作業環境の工夫、リモートによるサポート、それぞれの障害に対応したソフトの改良等により、重度の障害のある方が製作に参加できることを実証いたしました。

製作者の方々からは、主としてサポートされる側であった自身が、発達障害児者のために役立つ活動に参加できる喜びの声や働ける喜びの声が上がっています。そこでこの度、誰も取り残さない「SDGs※※」への取り組みとして、これまでの実績を踏まえながら、マルチメディアデイジー図書を利用して頂いた方と製作者の意見交換の場を設けることと致しました。

報告会では、障害のある方ご自身に、製作にあたっての想いや働く喜びを、具体的な製作実績を踏まえて語っていただきます。あわせて、今後の有効な支援への提言等も含め、関わった支援者や専門家からもご報告をいただきます。
皆様のご参加をお待ち申し上げます。

※マルチメディアデイジー図書とは、読むことが困難な方々のためのアクセシブルな国際標準のデジタル図書のこと。
※※SDGsとは、国連、持続可能な開発目標のこと。

主催:公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会
助成:全国生活協同組合連合会・埼玉県民共済生活協同組合
日時:令和5年12月16日 (土) 13:30~16:00
会場:オンライン開催(Zoomウェビナー)参加登録された方には、ZoomのURLをお送りいたします。
定員:300名
参加費:無料
情報保障:希望に応じて要約筆記・手話通訳をご用意します。


■プログラム *内容に変更がある場合がございます。ご了承ください。

13:30
開会挨拶 君島 淳二(日本障害者リハビリテーション協会 常務理事)

13:35-
日本障害者リハビリテーション協会のデイジーに対する取組とマルチメディアデイジー図書(デイジー子どもゆめ文庫)のデモ
村上 博行(日本障害者リハビリテーション協会 情報センター長)
山田 稔子(日本障害者リハビリテーション協会 情報センター)

13:50-
読み書き障害当事者が体験したマルチメディアデイジー図書について
小澤 彩果(特定非営利活動法人 支援技術開発機構研究員)・他体験者(予定)

14:20-
マルチメディアデイジー図書の製作工程と重度障害のある人たちの参加について
寺島 彰(日本障害者リハビリテーション協会 副会長) 
西澤 達夫(日本障害者リハビリテーション協会 参与)

14:35-
マルチメディアデイジー図書の製作に参加して「製作者からの感想」
鹿久保芹菜・古関祐一・尾崎新・三好亮太・佐藤弘二

15:25-
ICT技術を使用した障害のある人たちの社会参加
堀込 真理子
(社会福祉法人東京コロニー 職能開発室所長/東京都障害者IT地域支援センター センター長)

重度障害のある人たちの現状と今後の有効な支援について- 支援者の立場から-
青木 良浩
(日本ALS協会 東京都支部事務局長、東京都難病ピア相談室 ピア相談員(ALS担当)東京難病団体連絡協議会 事務局次長)

15:45- 質疑応答

16:00- 終了

司会:吉広 賢史
(日本障害者リハビリテーション協会 情報センター副センター長)