障害保健福祉研究情報システム事業(DINF)

DINF(Disability Information Resources)では、障害者の保健と福祉に関わる研究を支援するために、国内外から広く関連する情報を収集し、提供しています。特に、ICT(情報コミュニケーション技術)による障害当事者の社会参加に焦点を当て、国内及び国際的なネットワークを基盤に情報を収集しています。

DINFは、1997年(平成9年)12月に、内外の障害関係団体の協力を得て、情報バリアフリーを実践するモデルウェブサーバとしてスタートしました。開設後10年以上の歴史を重ね、障害者の権利条約や世界情報社会サミットなど、国連等の国際機関や国際NGO発の情報を掲載している障害保健福祉分野の情報サイトとしての認知度も上がってきました。検索で訪れた方にもトップページから来た方にも見やすいサイトになるようにコンテンツを再構成し、2008年(平成20年)6月には日本語版のページをリニューアル公開しました。

当協会では、DINFを通じた障害福祉研究分野における情報提供は、障害者支援の1つであると考えています。障害保健福祉研究に多くの方に関心を持っていただくための情報提供を行うことを通して、よりよい社会の構築に寄与することをめざします。

障害者情報ネットワーク(ノーマネット)

障害者情報ネットワーク(ノーマネット)は、1996年(平成8年)にパソコン通信とインターネット双方のシステムとして導入されました。2000年(平成12年)からは完全なインターネット型のサービスへ移行しました。
ノーマネットは、全国の障害者関係団体、福祉施設、ボランティア団体などがホームページ、メーリングリスト、ブログなどを利用して情報を発信しています。
また、アクセシブルな情報提供ができるシステムを整備し、障害者自身によるインターネットを活用した情報発信を推進しています。
とりわけ、視・聴覚障害者へのアクセスに対する技術の開発と普及に取り組んでおり、視覚障害者、弱視、盲ろう者にとって使いやすいインターネット閲覧、メール、エディタ機能ソフトの開発や字幕のないテレビ放送に字幕を提供するリアルタイム字幕送信事業などを行っています。

パソコンボランティア指導者養成事業

障害者の情報バリアフリー及び社会参加の推進のためには、障害者にパソコンの使用方法を教えることができる人材の確保が必要であるため、パソコンボランティアを指導する者の養成研修を実施しています。

2002年(平成14年)度より全国の障害者を支援するパソコンボランティアの指導者をめざす方に、コミュニケーション機器としてパソコンを活用するための操作能力開発を目的とした研修を障害別カリキュラムにより実施しています。広汎なアクセス技術の研修を行い指導者の養成を図るとともに、当協会が開発し無償で提供している各種障害者支援ソフトウェアの普及も合わせて行っています。